●日本人と正座
昔の日本人の生活には、正座が基本にありました。食事は家族でちゃぶ台を囲み、正座して食べていました。本を読む時も、書きものをする時も正座でした。「膝を突き合わせる」という表現もあるように、きちんと話をするとなると、お互いに正座して話をしました。武道や茶道、伝統的な芸能の世界では、技や芸の基本の基本はきちんと座れること、すなわち正座にあり、上達してくると「座り方から変わってくる」と言われました。正座は単に行儀のよい座り方ではなく、日本人の日常生活の中での基本的な座り方だと思います。
子供達が、別に教えたわけでもないのに、時々正座しているのです。好きなテレビを見ているときに正座をしてみています。なんとも可愛らしい姿ですが、なかなか様になっています。そんな彼等を見ていると、正座は日本人にとって自然な座り方なんだなあと思います。