Archive for the ‘正座’ Category

●和服の際の正座の仕方

男性・女性で「美しい姿勢」「さまになる姿勢」というのは自ず から違ってきます。 
これは身体のつくりに関係します。
骨格や筋肉のつき具合、声の性質などが男性と女性とでは違うと いうことを学んだことがあります。
姿勢1つ取るにしても、「自分は相手にどんなイメージを持って いただきたいのか」を想定しておくことが必要となります。
男性は両膝の間に、にぎりこぶしが1~2個入るような座り方をします。これは次の動作に移りやすくするためです。
女性は両膝を離さないで正座の姿勢を取ります。   
股を開こうと思っても、正座の姿勢ならばほぼ不可能と思われます。   
無理な姿勢を取ると、着物の裾だけでなく帯締め全体が緩み、帯が 解け大変なことになってしまいます。

●正座に慣れる

正座を長時間するためには慣れるのが一番良い方法ですが、なかなか慣れるのは難しいです。 正座に慣れるためには普段の生活の中で毎日少しずつでも正座をするというのがいいでしょう。 この時かかとをなるべく開けるようにして正座しましょう。
正座は慣れていない人にとってはつらい座り方ですが、慣れてくると楽な座り方になります。
昔は和室での生活でよく正座をしていて得意だった場合でも、最近洋室などに変わり正座をあまりしていない場合は、正座を出来る時間が短くなっているというのは、よくあることです。
普段正座をしていない方が、長時間正座をしてしびれた状態で立とうとして転んで捻挫や骨折をしてしまう場合もあります。

●骨盤が締まり開く

正座の姿勢はまた、骨盤を締めると同時に開く方向へも力を働かせる。前傾は骨盤を閉じる動きであり、後屈は骨盤を開く動きとなる。この骨盤における拮抗の作用が腰椎4番に力を集める、腰椎4番の弾力性を高めることにつながります。
腰椎4番の働きというのは、動物の本能の中枢であり、生きようとする生理機能の源である。だからここに弾力がある状態というのは一言で言うなら「たくましさ」なのです。
また、4番の働きは生殖器の働きの中枢でもあります。たとえ性交がなくとも恋愛しているときは4番は動く。同時に胸椎6番も動く。男性が女性に、女性が男性に夢中になっているときは4番と6番が同時に働く。骨盤の運動が心臓につながる、と整体では説明しています。

●正座の効用

正座は下半身を抑圧する、つまり、足腰に力を下ろすことで、頭や肩の力が抜ける状態を作り出す座法なのです。慣れない人は、脚が痛みますし、痺れますし、非常に辛いのです。そして、きちんと座れるようになるには、ある程度、腰や脚が使える状態に体を整えておく必要もあり、正座は足腰の鍛練法でもあるわけで、潔く我慢すべし。
このように足腰を使って、足腰に力が入る状態で座ることで、確かに上半身は楽になります。そして、頭の力が抜けることで、頭がよく働く状態、頭を上手く使える状態を作り出します。頭や、その系統である首、肩、腕などに力が入ったままでは、頭の中は弛まず、ポカンとすることは出来ません。それは、頭の何処か一部が緊張したままであり、また何処か一部が緊張しないままであり、それでは、頭は本来の働きをしません。一旦頭の中が全部弛みきって、ポカンとなり、それから頭全部がきちんと緊張してこそ、頭が本当に働く状態になってきます。

●日本人と正座

昔の日本人の生活には、正座が基本にありました。食事は家族でちゃぶ台を囲み、正座して食べていました。本を読む時も、書きものをする時も正座でした。「膝を突き合わせる」という表現もあるように、きちんと話をするとなると、お互いに正座して話をしました。武道や茶道、伝統的な芸能の世界では、技や芸の基本の基本はきちんと座れること、すなわち正座にあり、上達してくると「座り方から変わってくる」と言われました。正座は単に行儀のよい座り方ではなく、日本人の日常生活の中での基本的な座り方だと思います。
子供達が、別に教えたわけでもないのに、時々正座しているのです。好きなテレビを見ているときに正座をしてみています。なんとも可愛らしい姿ですが、なかなか様になっています。そんな彼等を見ていると、正座は日本人にとって自然な座り方なんだなあと思います。

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